minimumじゃなくて！

宮城県石巻市にカットのボランティアの一人として　行って来ました。

何をどう伝えるのがいいのか難しいところですが、たったの２日。行って思ったことは、

『また行かなければだめだ。』

って事です。

２日間、１２人で２つの学校に別れて避難所の方のカットをしました。
『ご近所の息子さんが亡くなって、ちょうど百箇日があるから、来てくれてちょうど良かったわ』
と言って下さる方もいたし、津波から逃げた時の状況を話してくれる方、色んな事を聞かせてもらいました。

笑顔じゃない方がいなかった。

深々と自分たちに頭を下げてくれます。
でも何の役にも立っていない気がしてなりませんでした。
今もそう。

あの状況は過酷です。
流された正にその場に避難所の学校は建ってる。
周りはまだまだ瓦礫で　晴れれば粉塵が舞い、マスクを２枚しても外にいると口がざらつきます。
学校のすぐ横は地盤沈下のせいで　午後の満潮時に水が深くて歩けなくなります。
雨が降れば恐ろしいです。
瓦礫は集めて道沿いまで出さなければ　トラックに積んではもらえない。
でも、そんなに人はいない様に見えました。
手の空いたアシスタントが　瓦礫の撤去に行きました。
そこにはそのアシスタント２人と　指導してくれる地元の人２人しかいませんでした。

ボランティア、少ないんだ。。。と思いました。

炊き出しも手伝わせてもらいました。
昼食の支度を８：００から初めて、片付け終わったのが１５：００を過ぎていました。
すぐに夜ご飯になるってことだよね。

髪が切れるから何なんだ。って感じでした。
たった２日なんて　彼らからしたら何てことない。
ちょっとお金出して、遠出するくらいの感じです。

『凄いね』ってよく言われたけど、数人でちょっとお金合わせれば　私がスノボーに行くのと体力も全然変わらない。全然凄い事じゃないって印象です。

でもそのたったの１日でも、無理をしない程度に続けて行く人が増えれば　復興がちょっとだけ　早くなるんじゃないかと。。。
今はまだ、復興の騒ぎじゃないのが現地に行ってよくわかりました。
瓦礫が凄過ぎる。

これから夏。衛生面も大きな課題になりそうだなと思いました。
今日ニュースでも見ましたが、日本とは思えないハエの量です。
その他でも、厳しい生活の現状を目の当たりにします。
早く元に戻りたい以外、何を考えられるだろう。

人の手と、心が、まだまだ、まだまだ必要だと、失くなった街を眺めて、被災した方とお会いして、
痛感しました。

行きの車、帰りの車で笑って話して　歌を歌っていける事が、普通なのに普通じゃない事を感じ、これが変わらず続きます様に。と願いました。

地震はまだ続きますが、日本中　色々な所で、色んなやり方でこの日本をまた元気にしようと　頑張っているんだなあと思います☆

それにしても、ここ数週間どう調べていいかもわからない感じで、手当たり次第　被災地の事について情報を見て来ましたが、この初めてだらけの『被災』という中で、有力な情報や団体を見つける事はこんなにも大変でデリケートなんだなと思いました。

実際津波を目の前にし、大きな心の傷を抱えて避難生活をしている人達に
『もし、お近くに美容師さんがいらっしゃったら　どうしているのか教えて下さい。』
などと質問するなんて、そんな事気にしていられない　自分の家族の事で精一杯の方達に酷い事だろうと何度も思いました。

本当に限定した事柄の情報は皆無に近い状態が続いたし、少し掴んだ情報は数日後には状況ですっかり変わってしまう　『災害』ってこういう事なんだ。と思いました。

思ったより、人間　一人では力が小さすぎます。

今回本当に沢山の方に相談に乗って頂き、ありがとうございます。

何かあってはわざわざお電話やメールを沢山頂いて、色々な方向性を付けやすかったです。

ハサミやその他の道具もこんなに集まりました☆


この他にもまだ、ご協力頂けるご連絡を頂いています☆
本当に感謝です。

日本中沢山の美容師が力を合わせて頑張っています。

ボラティアのカットももちろん考え、しかし全て自己完結型でやって行かなければいけないという事は、これこそ私一人や少数では無理。

とにかく有力団体を探しまくりましたが。。。


見つけました☆

www.helpfrombeauty.org/

『東北地方太平洋沖地震』美容師支援活動

素晴らしいです！

管理の方に色々と質問をさせて頂きましたが、素晴らしいです！

特に私が行き詰まっていたのは集まったシザーをどのルートで提供したらいいのかって事で、流通は信頼出来ないし　どう考えても直接ご本人に渡せなければ、どこかへ消えてしまうかもしれない世の中、最終的には組合がありますが　お話ししたらこれはかなり後になってしまいそうだった。はじめに考えていた事がどんどん駄目になり、探すほかありませんでした。

NPOもまだ出てこない。

差し迫って必要ではない美容は　本人達が組織化して働きかける以外どうにもならない様でしたが、
やっと理想的に見える団体☆

集めたシザーはハサミメーカーの『光』さんが１丁　￥１０００という破格で研磨をして　きちんと使える物にしてから被災地に届けると。

しかも『KEEP YOUR DREAM』と刻印もしてくれて、それ以降１回　無料の研磨保証をしてくれるというのです☆
感動しました。
４月１７〜２０で関東チームは３カ所の被災地を訪問し、ご連絡頂いた現地で店舗を失ってしまった美容室のオーナーとの面会も決定しているようでした。
だから、直接お預かりしたシザーが手渡しされるという事で、すごく安心。

組織の力ってものは　凄いものです☆

後は引き続き、道具を見つけ、この団体も支援する募金を始めようと思います。
シザーを集める方は　是非、募金の事も考慮に入れてみて下さい。

髪の毛を切って、奇麗に♥かっこ良く☆さっぱり☆被災地の方々を笑顔に出来る被災地の美容師さん達にも、早く笑ってもらえる様に　お手伝いしましょう！