雪山が大好きだけど☆
楽しさを知れば知る程、自然の怖さも感じずにはいられなくなったここのところ。。。
スノーボード友達の愛ちゃんの話に勝手に乗っかり、
『日本雪崩ネットワーク』
で開催される雪崩講習に2日間びっちりとお勉強に行って参りました☆
http://nadare.jp/
今回は自分に写真を撮る余裕が全くなく、ネットで拾った写真ばっかり使わせてもらいます☆
今回は群馬の武尊山。
予定表を見たら なんだか楽しみとは言えないような時間割?
1日目、am.9:00~pm.18:30で座学?!
二日間とも山登って滑れるのかと思ったのに?!
ドカーンと長々と雪崩について。。。
なんつって、いやいやっぽく書いた様でいて これが最高に奥深く、難しく、興味深い!
どれ程多くの恐ろしい雪崩映像を見せてもらった事でしょう。。。
では一つ。
弱層となっている雪崩地形にスキーカットが入った事によって誘発された大きな雪崩。。。
言葉を失います。
雪崩を誘発する多くは、スノーボード以上に、スキーヤーによるものらしいです。
知らなかった。。。
確かに。スノボーより鋭いものね。
これは雪庇という風が雪を運んで雪が着きどんどん迫り出して行くどこでもよく見る現象。
大きくなるとこう。
山形の月山に行ったときはもっと大きくて震え上がる思いでした。
うっかり乗ったりその下に行ってしまうと雪崩ます。
ワーー恐ろしい。。。
今回の講習は、
こうした雪崩はどういった地形で起こりやすいのか。
雪がどう変化することによって弱層がつくられるのか。
どんなテストをして山の危険を予想するのか。
などあらゆる情報を得て、察知し、大好きなスノーボードをもっと安全に楽しくする為の知識、スキルを叩き込んでくれるもの。
この講習に行く事は家族には言いませんでした。
最近 私が見ているものや、持っているものを見て、
『あんた 変な所滑ってないでしょうね?』
『どうしてそんな道具持つ必要があるの?』
と疑っているから。
ゲレンデを滑る時はとにかく自分の滑りの事ばかり考えていられるけど、裏を滑る時やバックカントリーを考えると ワクワクするのと同じくらい自分が大切に思っている人達の顔も、パッと浮かんできます。
『山に行く時は あなたが帰って来るまでいつも心配なんだからね。』
と常々伝えて来る母。
30過ぎながらも 親の愛を心から感じています。
この気持ちは私も何度も味わった事があるのに
根拠のない『大丈夫』で危険が待っているかもしれない場所に立ち入っている私。
今回講習会を開いてくれた講師2人も 雪崩に巻き込まれた事があると言っていました。
プロでもそんな事になってしまう時があるなら、尚更、雪山を好きな分、勉強しなければいけませんな。
難しいけど。。。
ってことで、長ーい座学の後は外に出て雪崩埋没者捜索の訓練。
左前方 22m先に埋まっていると言ってます。
このビーコン、感度は良いけどスイッチとかすごく動かしにくくてグローブ外して操作してたら
『実際はグローブしてないといけない環境ですよね?』
って叱られました。。。
と、色々な利点を総合してみると マムートのビーコンは性能、操作性ともにずば抜けて優良じゃないかと思いました。
http://www.mammut.ch/ja/productDetail/231000370_v_1013/ELEMENT+Barryvox.html
二日目には武尊に登って広ーい雪原で捜索訓練をしましたが、4人埋まった設定で1人だけ ビーコンを持っていない設定。
3人は深い雪に足を取られてへとへとになりながらもなんとか見つける事が出来ましたが、ビーコンを着けていないものは 予想のつく所を掘っても掘っても見つからず、タイムアウトで打ち切られて
明かされた埋没地は 20分程ひたすら掘っていたすぐ横だったんです。
これにはショックです。
ビーコンを持たないで人が整備しない雪山に入る事がどれ程危険な事なのか思い知らされた時間でした。
『打ち切りです!』
って講師に告げられたときの気持ち。。。
相手が人間じゃないのがわかっていても、『ヒト1人、助けられなかった事になるんだ。。。近くにいるはずなのに 死んじゃうんだ。』
という悔しい気持ちになりました。
ビーコン買うぞ。
マムートに行くぞ。
あーーー暗い暗い。
しかし前武尊をスノーシューでみんなで登る中、あたしだけこけるこける!
相当皆さんの足を引っ張りました。
これも経験を重ねなければ駄目ですね。
悔しくて涙が出そうでした。
初めてのときよりも 比にならないくらい苦戦した。
滑落しなくてよかったーーーー
写真沢山撮りたかったけど 真剣な講習だから撮れない。。。
だからまたネットから。
これ前武尊って出てたけどホント?
山頂から見える剣ケ峰。
すごーい☆
これも盗みましたーーー。
2日目はピットを掘ってこんな弱層テストもしましたよ。
何やってるんだか解らないと思うけど、雪崩地形に踏み込む際の重要なテスト。
これでもし、雪崩が起きやすい非常に危険な層になってると、一番はじめのぽんぽん叩く1発目で上部数十センチの雪の層が 竹を割った様にスコン!と滑り落ちたり 下の方の層がドカとつぶれたりする。
そうなればそこにいるその斜面は足を着いただけでも雪崩を誘発するかもしれない とても危険な場所。
これから始まる凄く美味しいフリーランをあきらめて、すぐに引き返す事もあるらしい。
幸いあたし達のピットでは 特に危険性は見られず、最後はすっごい美味しい斜面をいただきましたあ♥
笑顔ちゃいました♥
今回の雪崩講習、疲れたけど凄く勉強になった☆
まだまだ潤覚え。
しっかり復習したいと思います。
この間は日本海側も雨が降り、そしてまた雪がドカ降り。
正に雪崩を起こしやすい天候で、どのニュースにも必ず
『雪崩を警戒!』
と出ていましたね。
山のガイドさんも その雨に濡れた層をしっかりチェックしてました。
そうやって山に来て楽しむ人達を危険から守ろうと頑張ってくれているんだなーと思いました☆
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COMMENT
ついに!
無題
なんだそのハイテクビーコンは!
それにしても装備でお金が面白い様に飛んで行くよ。。。
凄く恐ろしいもの沢山見て、知ったのに、それでもあの世界への想いは変わらないんだなーと思ったりもしてるよー